こんにちは、FIREロジーです。
前回、出前館やBASEの暴落記事を書きました。今回は第2弾です。やはり、「他人の失敗から学ぶ」ことこそ、資産を守る一番の近道ですよね。
紹介するのは、誰もが知る有名企業や、一時は時代の最先端としてもてはやされた企業たち。
彼らのチャートは私たちに、「素晴らしい技術=株価が上がる、ではない」という、投資の厳しい現実を教えてくれます。
AI inside (4488)
〜株価96%の大暴落。「一本足打法」の恐怖〜
まずは、DX(デジタルトランスフォーメーション)ブームの寵児だった「AI inside」です。
手書きの書類をAIで読み取る「AI-OCR」という技術で、アナログな日本企業を救う救世主として期待されました。
株価最高値:96,000円
株価現在:2,686円

【全盛期の栄光】
2020年の上場後、その利益率の高さと成長性から買いが殺到。株価は一時96,000円(分割前)という驚異的な値をつけ、1株100万円近くする「値がさ株」の代表格となりました。
【なぜ暴落したのか?】
「たった一つの大口顧客に依存していたから」です。
売上の大半を占めていた「NTT西日本」へのライセンス契約が更新されないことが発覚し、事態は急変。ストップ安を連発して株価は垂直落下しました。
現在は分割考慮後の株価で2000円台を推移しており、ピーク時から40分の1に沈んでいます。
【教訓】
どんなに業績が良くても、「特定の1社に売上の命運を握られている(一本足打法)」企業は脆いです。そのハシゴを外された瞬間、企業価値は崩壊します。
CYBERDYNE (7779)
〜ロボットスーツの夢と、終わらない赤字〜
次は、筑波大学発のベンチャー企業、「CYBERDYNE(サイバーダイン)」です。
装着型サイボーグ「HAL」を開発し、「テクノロジーで身体機能を拡張する」というSFのような未来を掲げました。
株価最高値:2,629円
株価現在:281円

【全盛期の栄光】
「日本発の技術が世界を変える」という期待感は凄まじく、赤字企業でありながら時価総額は一時4,000億円を突破。「夢」だけで株価がどこまでも上がり続けました。
【なぜ暴落したのか?】
「夢で飯は食えない(黒字化できない)」からです。
素晴らしい技術であることは間違いありませんが、ビジネスとして利益を出し続けるのは別の話。いつまで経っても黒字が定着せず、投資家の痺れが切れました。株価は長期的な下落トレンドに入り、現在はピーク時の10分の1以下、200円前後で低迷しています。
【教訓】
大学発ベンチャーに多いパターンです。「技術の凄さ」と「儲かるビジネス」は別物です。黒字化の目処が立たない「夢銘柄」への長期投資は、資産を溶かすリスクと隣り合わせです。
AppBank (6177)
〜YouTuberブームの先駆け、マックスむらいの栄枯盛衰〜
3つ目は、スマホゲーム「パズドラ」の攻略サイトや、人気YouTuber「マックスむらい」氏で一世を風靡した「AppBank」です。
株価最高値:5,220円
株価現在:133円

【全盛期の栄光】
スマホゲームの爆発的ヒットと、YouTuberという新しい職業の台頭により、上場直後は投資家の熱狂的な買いを集めました。「動画でモノを売る」という新しいビジネスモデルの象徴でした。
【なぜ暴落したのか?】
「ブームの終焉」と「ガバナンス(企業統治)の欠如」です。
パズドラブームが落ち着くと共に業績が低下。さらに決定的だったのは、元役員による横領事件の発覚でした。これにより市場の信用は完全に失墜。現在は株価100円を割る「ボロ株(低位株)」となり、時価総額も極小になっています。
【教訓】
特定の「カリスマ個人(インフルエンサー)」の人気に依存するビジネスは、その人の人気低下やスキャンダルがそのまま企業の死に直結します。
ユーグレナ (2931)
〜ミドリムシで世界を救う?知名度No.1企業の苦悩〜
4つ目は、ミドリムシ(微細藻類)を使った食品やバイオ燃料を開発する「ユーグレナ」です。
テレビやメディアで取り上げられる回数は圧倒的で、SDGs企業の代表格として知名度は抜群です。
株価最高値:3,302円
株価現在:415円

【全盛期の栄光】
「ミドリムシの燃料でジェット機を飛ばす」という壮大なビジョンに多くの個人投資家が夢を託しました。株価も期待先行で買われる局面が何度もありました。
【なぜ暴落したのか?】
「実用化と収益化のハードルが高すぎた」からです。
燃料事業は莫大な先行投資がかかる一方、売上として回収するのは非常に困難です。赤字や利益減が続き、株価は右肩下がり。現在はピーク時の5分の1以下になっています。
【教訓】
「有名な会社」と「株価が上がる会社」は違います。
特に「環境」「SDGs」といった耳障りの良いテーマ株は、実益(利益)が伴わないことが多く、投資家としては慎重な判断が必要です。
gumi (3903)
〜メタバース、NFT…「流行り言葉」に飛びついた末路〜
最後は、モバイルゲーム開発会社の「gumi」です。
「ブレイブ フロンティア」などのヒット作がありますが、投資家の間では別の意味で有名です。
株価最高値:3,340円
株価現在:382円

【全盛期の栄光】
上場時の期待感は高かったものの、直後に業績予想を下方修正する「gumiショック」を引き起こしました。その後も、「メタバース」や「ブロックチェーンゲーム」など、その時々の「流行りのテーマ」を掲げては株価が一時的に急騰しました。
【なぜ暴落したのか?】
「バズワード(流行り言葉)は長続きしない」からです。
メタバースなどの新規事業はすぐに収益化できるものではなく、期待だけで上がった株価は、ブームが去ると共に元の木阿弥に。現在は数百円台で推移しています。
【教訓】
「次はこれが来る!」という流行り言葉(バズワード)を連呼する企業には注意が必要です。実態が伴う前に飛びつくと、高値掴みでハシゴを外される典型的なパターンです。
まとめ:夢にお金を払うのは「寄付」と同じ
今回の5銘柄に共通するのは、「未来への期待(夢)」だけで株価が上がりすぎたという点です。
- AIで世界が変わる
- ロボットが世界を変える
- YouTuberが経済を動かす
どれも素晴らしいビジョンですが、投資家として私たちが問わなければならないのは、「で、今はいくら儲かっているの?」という現実的な数字です。株は握力が大事(長期保有)とはよく言われますが、これらの銘柄を現在まで長期保有していても確実に報われる事は無かったでしょうw
キラキラした夢物語にお金を投じるよりも、S&P500やオルカンのような、地味だけど実績のある「王道」に投資する方が、結局は資産形成への近道なのかもしれませんね。
それでは、また!

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